ユニバ10周年記念イベントが開催されました!

涼しい日が増えてきましたね!

 

9月27日(土)、四日市市地場産業振興センター(じばさん三重)で、『ユニバーサル就労センター10周年記念イベント』が開催されました!

当日は、四日市市の議員の方や、ユニバを過去利用されていた方など、多数お越しいただき、会場の椅子が足りなくなるほどでした!

イベントでは、

  • ユニバ、就労移行支援についての説明
  • ユニバ利用経験者による発表
  • 利用者の保護者からのメッセージ
  • ユニバから就労に繋がった卒業生のケース発表

が行われました!

 

 

はじめに、「ユニバ」と「就労移行支援」についての説明がありました!

「就労継続支援A型・B型」は、お金を稼ぐための職場というものであるのに対して、

「就労移行支援」は、将来的な就職のための訓練をする場(賃金は発生しない)という場所になっています!

 

A型やB型と比べ、就労移行支援はまだまだ知名度が低いところもあります。

 

 

そもそもユニバは、どうして設立されたんでしょうか?

ユニバができる前、「NPO法人 市民社会研究所」という組織が、「北勢地域若者サポートステーション(ほくサポ)」を運営していました!

 

ほくサポには、働きづらさを抱えて悩んでいる方が来られますが、運営していくうちに「精神の病気を抱えている方」がかなりの数いらっしゃることが分かってきました。

そこから、「病気の方を、もっと専門的に支援していく必要がある」と感じ、ユニバの設立につながりました!

ユニバは、10年間で136名の利用者の方を受け入れ、一般就労に76名、福祉的就労に24名つないできました!

 

 

また、ユニバは就労移行支援だけでなく、就労継続支援B型も設立されました!

 

 

各事業所の実地訓練先(伊勢おやき本舗、トレーニングカフェスプラウト)のスタッフから、普段どんな訓練をしているかなどの簡単な説明もありました!

●伊勢おやき本舗

伊勢おやき、彩サブレといったお菓子や、ユニバ利用者の昼食を作っています!

とても和気あいあいとした雰囲気の職場です!

●トレーニングカフェ Sprout(スプラウト)

働きづらさを抱える方が、ゆるやかにトレーニングできるカフェです。

調理・接客・清掃など、実際の店舗で本格的なトレーニングができます!

●北勢地域若者サポートステーション

ユニバ設立のきっかけにもなった、北勢地域の「サポステ」です!

現在も、働きづらさを抱える方の支援を続けられています。

 

無料での相談を受けられたり、就職に向けた様々な講座も行っています!

次に、ユニバ利用経験者のプレゼンがありました!

現在、ユニバの広報として就労している、元利用者の小西が担当しました!

 

「過去・現在・未来」をテーマに、自分の経歴や、障害をどう乗り越えてきたか、

また、この先頑張っていきたいことなどを発表しました!

 

ユニバの訓練で学んだことや経験についても、お話させていただきました!

また、ユニバ利用者のご家族の方からのメッセージがあり、松井さんが代読しました!

メッセージをくださった保護者のAさんは、ユニバともう5年以上の関わりになるそうです!

 

Aさんのお子さんがユニバを利用する中で、成長しては、壁にあたって挫折して…という浮き沈みが何度もあったそうです。

最初は「とにかく就職してほしい!」という気持ちだったそうですが、

 

今では、「子供がどう生きていきたいか、どんな人と関わって、どんな生活をしていきたいのか…。

そういった子供目線でのことを考えるようになり、一緒に『楽しむ』覚悟ができました。」

 

とお話されていたのが印象的でした!

 

その利用者の方は、現在は一般就労に繋がり、日々一生懸命働かれています!

これからも、ユニバと一緒に進んでいきましょう!

続いて、卒業生のケース発表です!

今回、2名のケースが紹介されました!

1つ目は、「株式会社クリマロコレクション」さんです!

 

クリマロコレクションさんは、様々な『いきものクッキー』を作られている企業さんです!

★公式サイトはこちら➡https://cookie-kurimaro.com/

 

(左から)ユニバ卒業生のHさん、店長の中村さん、ユニバ職員の中井さんの3人で、トーク形式で紹介されました!

Hさんは最初、ユニバの教室のような雰囲気がとても苦手で、朝、ユニバの入り口の扉を開けるだけでも、とても重たく感じたそうです。

 

週1回の通所から始めましたが、ちょうどその後から、コロナの流行が始まりました!

ユニバは在宅支援や、少人数での通所体制となるなど、大変な状態に…。

 

ですが、Hさんにとっては、この人数の少なさによって通いやすくなり、プラスになったそうです!!

その後、通所日数も週3日に増えていき、皆勤賞もとれるように!!

 

そして、クリマロコレクションさんで委託訓練が始まりました!

最初はかなり苦労があったそうで、

 

Hさんは「困ったことがあっても、スタッフの方に聞くと、迷惑がかかったり、嫌な顔をされるのでは?」と思ってなかなか聞けなかったそうです。

一方で、中村店長は、

「忙しくて声がかけにくい状況もあると思います。

そのような時でも、Hさんに声をかけてもらいやすい環境づくりを心がけています。

 

あらかじめ『声をかけていいよ』と伝えたり、スタッフのほうから声をかけてみることもあります。

また、前もって付箋で仕事リストをお渡しすることもあります。」

 

とのことで、スタッフ側でも様々な工夫をされているそうです!

クリマロコレクションさんは、スタッフのほとんどが女性です。

 

男性のHさんの訓練が決まった際、県の担当者から「大丈夫なんですかね…?」と心配される場面もあったそうです。

 

ですが、ユニバ支援員の中井さんは「Hさんなら大丈夫です!!」と自信をもって送り出したそうです!

結果的に、今では職場にとても馴染めているHさん。

 

秘訣をお聞きすると、「全員、姉だと思って接しています」とのことでした!

もともと、『かわいいもの』が大好きなHさんですが、職場でも色々な生き物の画像を見て、女性スタッフの方たちと『かわいい~!!』とよく盛り上がっているそうです!

 

そのお話に、会場もとても和やかな雰囲気に包まれました!

クッキーの製造では、模様の位置・数などのデザインが、それぞれのクッキーによってキッチリと決まっていて、1つでも間違えたらダメという厳しい世界だそうです。

 

そこには、障害者・健常者の違いはなくプロ目線でのお仕事が要求されます!

 

 

Hさんは、「良い意味で、障害者として見てもらえないですね」と笑顔でお話されていました!

最後に、店長の中村さんと、Hさんからコメントをいただきました!

中村店長

「クリマロコレクションでは、生物多様性をクッキーで表現しており、現在1,000種類以上のクッキーを製造しています。

 

生物多様性は、人間でも同じです。

人それぞれ得意なこと、苦手なことがあって、私たちはお互いに学ばせてもらっています。

 

私たちは、「まだいける。やれる。」という気持ちをもって、1つずつできることを増やしていけたらと思っています。」

Hさん

「ユニバでは、色んなことを配慮してもらえました

 

今のユニバは、自分がいた時より、レベルの高いことを学べる環境になっていると思います。

 

利用者の方は、色んなことを経験して就職されると良いと思います。」

終始、皆さん自然と笑顔があふれていて、とても明るい雰囲気に包まれていました!

 

クリマロコレクションさん、Hさん、ありがとうございました!!

続いて、「オーケーズデリカ株式会社」さんです!

オーケーズデリカさんは、お弁当を製造されている企業さんで、「おかんのような愛情たっぷりのお節介で、世界に幸せな笑顔を広げていく」をテーマに活動されています!

 

★公式サイトはこちら!➡https://www.oks-delica.jp/

(左から)現場リーダーの原田さん、取締役の川崎さん、ユニバ卒業生のKさん、ユニバ職員の中井さんの4人でトークをしました!

小さいころから、人間関係で様々な悩みがあり、気分の強い落ち込みに悩まされてきたKさん。

 

最初はユニバの通所も大変でしたが、スプラウトでの訓練や、メンタルの講座を受講し、少しずつ安定していきました!

ちょうどその頃、オーケーズデリカさんから、ユニバに「障害者雇用について教えてください!」とお願いがあり、その流れでKさんが紹介され、委託訓練が始まりました!

はじめは2時間勤務からスタートしたKさんですが、

もともと人と関わるのが得意ではなく、不安でいっぱいで、毎日泣きながら帰っていたそうです。

一方で、オーケーズデリカさんは、

「『せっかく来てくれたし、徐々に馴染んでくれたらいいかなあ…。この職場はこんな感じだから』と、いつも通りの雰囲気で接していました。」とのことでした。

職場の方も、Kさんの特性を早いうちから理解していて、Kさんも「先輩方は優しい…」ということは分かってはいましたが、毎日不安でいっぱいでした。

そんなある日、Kさんが職場で泣いていました。

それを知った原田さんは、Kさんのもとに駆け付け、Kさんを抱きしめ、「大丈夫、大丈夫」と伝えました。

Kさんはその時、「お母さんだ…」と思ったそうです。

泣くのは良くないことだと思っていたけど、それを「あってもいい感情」と許してもらえたような気持ちになったそうです。

オーケーズデリカさんは、「『オールオーケー』な社会を作ろう!」という考えがあり、

色んな人とチームワークでやっていこう!という取り組みをされています。 

 

最高齢の社員の方は、なんと82歳!

「本人が働きたいなら、ぜひ働いてもらう」と考えられているそうです。

 

その取り組みの温かさが、とても自然に出ています!

Kさんは既に5年以上お仕事が続いていて、はじめは2時間勤務だったのが、今では7時間になりました!

桑名市から、優秀勤労者として表彰もされています!!

 

障害者雇用では、半年以内に50%の人がお仕事を辞めてしまうというデータもあります。

Kさんのすごさが分かりますね!!

最後にKさんから、就労を目指す方へのメッセージをいただきました!

 

「就職に向けて、苦手なことを一人で考えても分からなかったら、ぜひスタッフの方に聞いてみてください。

自分のことが分かってくると、会社にも伝えやすくなります。

 

誰かの手を借りて前に進むことは、とても強いことです。

Kさんに対してだけでなく、会社全体の温かさが伝わってくる、素敵な発表でした!

ありがとうございました!!

最後に、金さんから閉会の挨拶がありました!

「ユニバはこれまで136名を受け入れ、(一般就労・A型・B型含め)100名の方を就労に繋げてきました。

これは、県内トップクラスの成績です。

 

しかし、一方で残りの36名は、就労に繋げられず、不本意な結果に終わったということでもあります。

 

これはユニバの力不足でもあり、今後改善していかなければなりません。

 

 

ユニバは今後もより良い方法を考えながら、利用者の皆さんと一緒に進んでいきたいと考えています。

今回、会場にお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました!

これからも、ユニバをどうぞよろしくお願いいたします!