【ユニバ】『家族の日』が行われました!

あっという間に12月になりましたね!

今回は11月30日(土)に行われた「家族の日」の様子をお届けします!

家族の日は、利用者・ユニバだけでなく、ご家族の方とも就職に向けて、同じ方向を向いて進んでいくために開催されます!

 

 

当日は、利用者の方のプレゼン発表、スプラウトでのお食事、ユニバの職員との交流などがありました。

プレゼン発表は、皆さん1カ月以上かけて練習されていて、今回ついに本番を迎えました!

 

練習の様子は、前回のブログをご覧ください!

家族の日 プレゼン発表練習

今回のプレゼンの主な内容は、

  • ユニバに来る前の自分
  • 家族に迷惑をかけたこと、その中で自分が考えたこと
  • 働ける自分になるためにユニバで今頑張っていること
  • 家族に伝えたいこと

それにプラスして、自分の病気についてや、これまでのお仕事で苦労されてきたことなどを追加して発表される方もいました。

当日は、非常に多くのご家族・キーパーソンの方にお越しいただきました!

 

直前に開始時間が早まったにも関わらず、朝早くからお越しいただいて、本当にありがとうございました!

プレゼン発表の撮影OKをいただいた方の中から、何名かご紹介します!

 

まずは、トップバッターを務めていただいたAさん!

明るい話し方ですが、ご自身の過去やご家族への複雑な思いなども語っていただいていました。

 

また、新たにご家族の方に対して気づいたところもあり、追加で発表されていました。

 

ユーモアのある語り方で、トップバッターを務めていただいたことで、少し緊張がほぐれた方も多かったのではないでしょうか?

 

「アドリブで話そうと思っていた事がたくさんあったけど、皆の前に立った瞬間に全部飛んでしまった」とプレゼンの後にお話しされていました。

 

落ち着いているように見えましたが、とても緊張されている中で頑張って発表されていたんですね!

続いてBさん!

独自の演出の仕方で、視覚的に楽しめるプレゼンになっていましたね!

 

 

プレゼンを作る中で「親孝行って何だろう?」と考え、ご家族の方に実際に聞かれたそうです。

前回の家族の日の頃から、ユニバの利用を開始されたBさん。

 

当時は入所してから間もない時期でプレゼン作成ができず、「自分も発表してみたかった」と言っていましたが、今回素敵なプレゼンを発表することができましたね!

 

ユニバで自主的に取り組んでいることについても発表がありました。

 

Bさんの優しさや、積極的に周りに貢献したいという姿勢がよく表れた発表だったと思います!

続いてCさん!

いつも明るく、周りの方を笑顔にされているCさん。

 

ですが、プレゼンでは、これまでのお仕事での苦労や、生きてきた中での大変な思いを語ってくださいました。

 

以前のお仕事では、製造業をされていたそうですが、その手順もとても詳しく書かれていました。

 

一生懸命に取り組んでいるのに、思うように成果が出せず、とても苦しかったという思いが伝わってきました。

 

「家族にも、病気のことでたくさん迷惑をかけてしまった」というお話がありました。

 

Cさんや他の利用者の方も、普段明るく過ごされている裏で、過去に様々な苦労や辛さがあったことが、プレゼンを通して伝わってきますよね。

次に、Dさん!

実はDさんは、前回のリハーサル後も、職員の方と一緒に発表の練習を繰り返しされていました。

当日も、手元の原稿も見ながら、ゆっくり落ち着いて読まれていて、練習の成果がしっかり出ていましたね!

 

見に来ていたキーパーソンの方も、落ち着いて発表している姿に驚いていました!

また、利用者の方の発表の後、サプライズとして、匿名のご家族の方からもメッセージがありました!

 

スタッフの中井さんがプレゼンを代読しました。

ご家族の方からその利用者の方に向けての温かい思いがつづられていましたね。

 

利用者本人の方と、家では衝突もあったそうですが、家族としてとても大切に想っていることが伝わってくる内容でしたね。

 

匿名ではありましたが、匿名だからこそ、皆さんの心に響くものがあったのではないでしょうか?

 

素敵なサプライズをありがとうございました!

プレゼン終了後の振り返りで、「すごく緊張した!」「やっと終わってホッとした!」という声もありました!

 

また、「〇〇さんの発表、すごく良かったよ!」と利用者の方同士で声を掛け合う場面もあり、とても温かい気持ちが伝わってきました!

皆さん、長い間本当にお疲れさまでした!

午後からは、一部のご家族・キーパーソン・利用者の方が残り、ユニバのスタッフとの交流会に参加されていました。

ユニバのスタッフの紹介から始まり、午前中のプレゼンの感想を共有しました。

「自分の子供が人前で発表しているのを見て、とても感動しました!」

 

「どんな事をユニバで頑張っているのか、少し知ることができました」

 

「実はこんな思いを抱いていたんだ、ということをプレゼンで初めて聞けました。家族の形も様々だと感じました」

 

「障害がありながらも頑張っている皆さんの姿にグッときました!」

 

といった感想をいただきました!

 

ご家族の方の中には、涙を流されている方もいましたね。

 

家族だからこそ普段なかなか言えない思いを、プレゼンを通して聞くことができ、胸を打たれた方も多かったのではないでしょうか?

また、改めて「就労移行支援事業所(ユニバ)」がどんな場所なのかについても、職員の中山さんから説明がありました!

 

就労移行支援についてまとめた資料も配布され、分かりやすく説明していただきました!

ご家族の方からも、「ユニバに入所する時に説明は受けたと思うが、それ以降聞く機会がないため、どんな内容だったかよく分からなくなってしまっている」という方もみえました。

 

「今回、就労移行支援について知る機会があって良かった」という感想もいただきました!

その後、ご家族の方の悩みを共有する場面もありました。

やはり多いのが、「早く就職してほしい」という思いです。

 

ですが、「利用者本人にとっては、それがベストではないこともある」というお話も、職員の方からありました。

本人が希望して持ってきた求人が、体調や特性に合っていないこともあります。

 

「とにかくどこでも良いから就職したい!」と焦って就職しても、結局体調を崩し、短期間でやめてしまうケースも多いです。

また、その逆で、ご家族の方が「無理に就職しなくていいよ」と伝えているケースもあります。

 

ユニバでは「頑張って就職しよう!」と言われているのに、ご家族の方に「やらなくていいよ」と言われてしまうと、利用者の方は楽な方向に流れて行ってしまう傾向があり、これもあまり良くないということでした。

「早く就職してほしい」「無理に就職しなくていいよ」

どちらも、本人のためを思って言っていることではあります。

とてもバランスが難しい問題でもあります。

 

職員の方も、ご家族の皆さんも、とても難しいなと悩みながら聞いているのが分かりました。

また、「普段から、ご家族の中で、利用者の方が今日ユニバで何をしてきたかというお話ができていますか?」という職員の方からの問いもありました。

 

「毎日のように話している」「聞くと答えてくれる」「あまり答えてくれない」など、様々な回答がありました。

 

何度聞いても全く利用者の方が話してくれず、困っているというご家族の方もいました。

そのお話を聞いていた訓練生の方から、「病気を持たない親には、私の病気の苦しさが分かるわけがない」という気持ちから、親と話すことを拒絶していた時期も過去にあったというお話もありました。

 

家族だからこそ、お互いに見えない思いがあったり、言いたくない・言いづらい事も多いのだと感じます。

ただ、「今回のプレゼンで少しだけ、ここで何をしているのか、どんな思いがあるのか知ることができた」というお話もあり、「家族の日」が、ご家族の方に思いを伝える良い機会になったのではないかとも感じました。

ご家族の方だけでなく、利用者の方もなかなか就職できないことに焦ってしまいがちです。

 

ですが、本当に自分に合った仕事を、じっくり時間をかけて見つけていくことも、とても大切です。

 

「とにかく早く就職する」方向から、「ずっと続けていける就職先を見つける」方向に、ユニバと一緒に進んでいきませんか?

訓練生の皆さん、ご家族の皆さん、今回はご参加いただき本当にありがとうございました!

 

「家族の日」はおよそ半年ごとに開催予定です。

また次回もご参加いただけますと幸いです!