前編では、サブレの型抜き体験をさせていただきましたが、同時にもう一方では新商品の開発会議を行っていました！
「トレーニングカフェ スプラウト」にも、おやきやサブレといったお菓子はあるものの、お菓子の種類がまだまだ少ないため、開発して出せたらいいなという考えから、今回の開発会議につながりました。
今回はその様子をお届けします！
この日は、ユニバーサル就労センターの目の前で行われていた水道工事の影響で、午後のプログラムが無くなりました。
四日市看護医療大学の学生の方の見学最終日でもありましたが、この影響で、2名の学生の方に急遽、午後から商品開発会議に入っていただきました！
会議は、スタッフの藤川さんを中心に行っていました！
藤川さんは、とてもおおらかで明るい方です。
そのため、会議といっても堅苦しい感じは全く無く、雑談も交えながら楽しく進んでいきました！
製造の訓練生とも一緒に、話し合いを進めていきます！
お菓子の本も参考にしながら、どんなお菓子を新しく開発できそうか？を皆で話し合いました！
好きな食べ物の味や食感、逆に苦手なものは何か？など、どんどん紙に書き出し、アイデアを膨らませていきました！
その様子を、サブレの型抜き体験の後、途中から見学させていただきました！
話し合いで出たアイデアを少しご紹介します！
●あんかけドーナツ
お菓子の本のドーナツから出たアイデアです！
あんかけにしておかず風にしても良いし、溶かしたチョコレートなどにつけて食べても美味しそうです！
栗あん(おやき)の「栗味のあん」をつけてみるのも美味しいのでは？というアイデアも出ました！
栗あん、とても甘くて美味しいんですよね。特に秋に食べてみたいですね！
ドーナツは作るのも簡単で、あんなどを自分でつけて食べる楽しみもあるということで好評でした！
スプラウト(カフェ)で、カップに入ったあんやチョコレートと一緒にドーナツが出てくるところを想像してみると、お腹がすいてきます！
もし採用されたら、食べに行きたいです！
●嫌いなものサブレ
名前だけ聞くと、どういうこと！？と思うお菓子ですね！
これは、野菜が苦手な学生の方がいたことで出たアイデアです。
トマトの味も食感も大嫌いという学生のAさん！
でも、トマトを乾燥させて粉状にしたものを使って、お菓子のサブレにしてしまえば、食べられるかも！と思ったそうです。
また、野菜や他の苦手な食材をサブレにしてしまうことで、嫌いな食べ物がある人でも食べやすくなるんじゃないか？というアイデアです。
最近、ユニバーサル就労センターや関連組織でも食品ロスの削減に取り組んでいることもあり、そういった意味でも良いアイデアですね、とスタッフの清水さん。
野菜の粉末を生地に混ぜ込んだ後は、今までのサブレとも同じ作り方で良いため、一番作りやすく現実的なアイデアだと清水さんにも好評でした！
他にも、「アイスクリームどら焼き」「ジンジャークッキー」「神戸牛・飛騨牛・愛知牛の味のお菓子」「抹茶味のお菓子」などの色々なアイデアが出ました！
実際にどんなお菓子が開発されていくのか、今後がとても楽しみですね！
会議中、「お土産屋さんで色んなお菓子が並んでいる時、何を基準に選ぶ？」というスタッフの藤川さんの問いに、皆で頭を悩ませる場面もありました。
「お菓子の見た目や、商品紹介の画像を見て選ぶ」という方や、「自分の好きな味や値段で決める」という方もいました。
開発する立場になってみると、「お客さんに手に取ってもらえるお菓子って何だろう？」ということを考える必要があり、本当に難しいなと感じました！
皆さんも素敵なアイデアがあれば、伊勢おやき本舗までぜひお寄せください！
最後に、B型事業所のスタッフとして、訓練生の方にどんな風に成長していってほしいかを、スタッフの藤川さんにお聞きしました！
スタッフ藤川さん
まず、報連相や、あいさつなどのコミュニケーションを最低限できるようになってほしいなって思っています。
分からないのに「はい」って言ってしまわないこと、困っている時に意思表示したり、誰かが困っていたら気にかけてもらう事などにも気を付けてもらうようにしています。
ただ、この最低限のことだけだと、自分だけじゃなくて、相手や周りの人も苦労するし、他の会社で働くには厳しいよ、という現実的なことも伝えています。
本当は、仕事は楽しんでできるのが一番良いんだけどね…。
スタッフ藤川さん
それから、指導をする時は、ひとり一人に合わせた対応をしています。
みんなに、さっきのような事を同じように言うんじゃなくて、それぞれの病気の症状に合わせて伝えるようにしています。
だって、皆が同じ人間になってしまったら嫌やろ？
製造の皆が清水さんになったと考えてみ。
スタッフ清水さん
(真面目すぎて)きっついよ～。
スタッフ藤川さん
ははは！！
逆に全員うちになったと考えてみ。
うるさいよ～！！
スタッフとして、現実的なこともある反面、楽しく仕事をしてほしいという葛藤を抱える藤川さんと清水さん。
ただ単に社会に出ていくためだと訓練生をやみくもに叱るのではなく、「どうやって成長していくか？」を訓練生と同じ目線に立って考え、明るく楽しく、少しずつ成長していくところを暖かく見守っているということを、二人を見ていていつも感じています。
取材にご協力いただいた製造のスタッフ・訓練生の皆さん、ありがとうございました！
四日市看護医療大学の学生の皆さんも、素敵なアイデアをたくさん考えていただき、ありがとうございました！
伊勢おやき本舗(製造)では、見学や体験を受け付けています！
ブログで紹介したサブレ以外にも、伊勢おやきや昼食も作っています！
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